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重要刀剣 美濃国藤原永貞

商品名 第39回 重要刀剣 美濃国藤原永貞
美濃国藤原永貞 佐藤義問所持      元治元甲子年五月於東都作之 作者 美濃国藤原永貞
時代 江戸時代末期 伝来
指定 平成5年11月5日 鑑定書 第39回重要刀剣
価格
刃長 72.4㎝ 反り 1.4㎝
元幅 3.25㎝ 元重
先幅 2.4㎝ 鋒長 4.1㎝
茎長 23.2㎝ 茎反り 僅か
形状 鎬造、三ッ棟、身幅広く、重ね厚く、反り浅くつき、中鋒やや延びごころ。
小板目肌つみ、地沸厚くつき、地景細かにいる。
刃文 互の目乱れに大互の目・頭の丸い互の目・尖りごころの刃などが交じり、華やかに乱れ、足・葉さかんに入り、匂深く、沸よくつき、やや荒目の沸を交え、砂流しかかり、金筋入り、物打辺僅かに棟を焼き、匂口が明るい。
帽子 横手を焼き込んでのたれ込み、丸く深く返り、先掃きかけ,表沸くずれる。
彫物
生ぶ、先刃上がりごころの栗尻、鑢目筋違に化粧つく、目釘穴一、指表目釘穴の下棟寄りに、大振りの長銘があり、裏に同じく年紀とその下に「於東都」の駐鎚地銘があり、その横平地に大振りの所持者銘がある。
説明 永貞は、本名を松井治一郎と称し、文化6年、美濃国不破郡(現在の岐阜県垂井町表佐一色四番屋敷)に松井直三郎の子として生まれた。彼は、一時、紀州徳川家の御用鍜治として紀州に移住したと伝えられ、また、万延元年頃には伊勢国田丸に於いても鍛刀した。その後文久2年頃、江戸青山に住して作刀し、明治2年、60才で没したといわれる。なお、普段の銘文に見られる「御勝山麓」といったものと思われる。この刀は、身幅が広く、重ね厚で、反りが浅く、中鋒が延びごころとなった、ガッチリとした豪壮な造込みを見せており、新々刀の特徴的な姿恰好を呈しているが、とりわけ本作のように三ッ棟の多いところにこの工の特色が示されている。刃文は互の目乱れに大互の目・頭の丸い互の目・尖りごころの刃などが交じり、足・葉がさかんに入り、匂深く、沸がよくつき、荒目の沸を交え、金筋・砂流しかかるなど、清麿一門に見紛う作柄をあらわしている。担し、刃中に、清麿一門によく見受けられる丁子がかった刃や角ばる互の目などは見られず、むしろ大互の目や頭の丸い互の目等が目立ち、帽子も先が丸く返っているところなどに、清麿一門とは異なった同工の見どころが窺われる。同作中でも華やかな作域を示した出色の一口で匂深くで、沸がむらなくよくついて、匂口が明るい点が特筆され、加うるに地刃ともに健全であることも好ましい。

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美術刀剣・日本刀 江州屋刀剣店
滋賀県公安委員会 第60107H240010号 全国刀剣商業協同組合会員
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