商品名 | 重要刀剣 無銘 雲次 | ||
銘 | 無銘 雲次 | 作者 | 備前国 雲次 |
時代 | 鎌倉時代末期 | 伝来 | |
指定 | 昭和60年10月30日 | 鑑定書 | 重要刀剣 |
価格 |
刃長 | 66.5㎝ | 反り | 2.5㎝ |
元幅 | 2.8㎝ | 元重 | |
先幅 | 2.0㎝ | 鋒長 | 3.4㎝ |
茎長 | 16.1㎝ | 茎反り | 0.1㎝ |
形状 | 鎬造、庵棟、身幅やや広く、中反りごころ、中鋒。 |
鍛
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板目やや肌立ち、地沸つき、地班交じり、乱れた映り立つ。 |
刃文 | 広直刃調に互の目・丁字・ぎゃく丁字ごころなど交じり、足・葉頻りに入り、砂流しかかり、匂口の締りごころに小沸つく。 |
帽子 | 直ぐに立ちごころとなり、先丸く返る。 |
彫物 | 表裏に棒樋を掻き通す。 |
茎 | 大磨上、先深い栗尻、鑢目勝手下がり、目釘穴二、無銘。 |
説明 | 雲生・雲次・雲重らの刀工は備前国宇甘荘に在住し作刀したが、いずれも名前に「雲」の字を冠するところから雲類と呼称されている。彼らの作風は備前物中異色で、山城物(とりわけ来派)あるいは隣国の備中青江派の風情が見られる。雲次には正和四年・文保二年・建武二年の年紀が見られることから、その活躍期は鎌倉時代末期乃至南北朝期初頭であることが知られる。この刀は一見青江風もあるが、指で押したような暗部の目立つ映りが立ち、姿が大磨上乍らも輪反り風が窺われること、また帽子がいかにも丸い点などを考慮すれば雲次と鑑するのが妥当である。前田家に伝来した一口である。時代の外装である半太刀拵が付随する。 |