商品名 | 第32回重要刀剣 江州住人佐々木善四郎源一峯 以南蛮鉄造之 | ||
銘 | 江州住人佐々木善四郎源一峯 以南蛮鉄造之 | 作者 | 佐々木善四郎源一峯 |
時代 | 江戸時代前期 | 伝来 | |
指定 | 昭和60年10月30日 | 鑑定書 | 重要刀剣 |
価格 |
刃長 | 69.8㎝ | 反り | 2.2㎝ |
元幅 | 3.25㎝ | 元重 | |
先幅 | 2.2㎝ | 鋒長 | 2.2㎝ |
茎長 | 19.4㎝ | 茎反り | 僅か |
形状 | 鎬造、庵棟、身幅が広く、鎬巾広く、鎬高目、反り深くつき、中鋒。 |
鍛
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小板目肌つみ、やや流れ肌交じり、細かに地沸つき、乱れ映り立つ。 |
刃文 | 短い直ぐの焼出しがあり、その上は丁字乱れに大丁子・小丁子・互の目など交じり華やかとなり、足・葉頻りに入り、匂勝ち小沸つき、細かに砂流しかかる。 |
帽子 | 直ぐごころに小丸、先掃きかけ、深く返る。 |
彫物 | |
茎 | 生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違に化粧つく、目釘穴一、指表棟寄りに細鏨やや大振りの長銘があり、裏目釘穴の下棟寄りに同じく「南蛮鉄」の添銘がある。 |
説明 | 一峯は、通説に近江石堂派の刀工で、初・二代があり、その活躍期は初代が寛永頃、二代が天和頃とされている。そして初代が二字銘で隷書風であるのに対して、二代は「佐々木善四郎」と俗名を刻し、さらに本刀に見るように「以南蛮鉄造之」と添銘したものがある。作風は、初・二代ともに相似るものであるが、殊に二代には、小のたれに互の目がまじり、沸が強くつき、砂流しがさかんにかかったものが多く見られる。この刀は、右の如く二代善四郎一峯の作であるが、このような丁子乱れのものは珍しく、しかも彼の丁子乱れの作柄の中でも華やかで、出来が優れている。なお、同作には焼出しがあり、帽子の返りも深い点などから、紀州石堂の出来口に相通じるものがあり同派との関係も窺い得るが、確証がなく今後の研究に俟つところである。 |