商品名 | 第21回重要刀剣 左行秀 | ||
銘 | 於土州五台山呑海亭辺左行秀造之 安政6年8月吉日 | 作者 | 左 行秀 |
時代 | 江戸時代末期 | 伝来 | |
指定 | 昭和48年3月1日 | 鑑定書 | 重要刀剣 |
価格 |
刃長 | 71.0㎝ | 反り | 1.3㎝ |
元幅 | 3.4㎝ | 元重 | |
先幅 | 2.7㎝ | 鋒長 | 7.3㎝ |
茎長 | 22.8㎝ | 茎反り | 0.2㎝ |
形状 | 鎬造、三ッ棟、身幅広く、元先の差少なく、重ねをおろし、反り浅く、大鋒。 |
鍛
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板目、流れて柾肌となり、地沸つく。 |
刃文 | 直刃調にのたれ、匂い深く、沸つき、砂流しかかり、匂口明るい。 |
帽子 | 乱れ込んで小丸に返る。 |
彫物 | |
茎 | 生ぶ、先栗尻、鑢目化粧鑢をかけ、やや荒い筋違、目釘穴一、佩表に太鏨大振りの作刀地入りの長銘。裏に年紀がある。 |
説明 | 左行秀は豊永久兵衛といい、自ら筑前左文字の末孫と称し、天保初年頃江戸に出て細川正義門の清水久義に学び、出藍の誉れが高く後土佐藩士となった。作風は初期は細川流の備前伝で、匂口の締まった丁子乱があるが、後にはいわゆる相州伝に転じている。姿が如何にも豪壮で、地かねがよく、刃文は直刃調にのたれを交え匂深く小沸がよくつき、砂流し、金筋かかり、匂口が明るく、大阪の真改に私淑したものと思われる。この刀は行秀の本領を発揮して出来よろしく、五台山呑海亭は山内家別墅であり、彼が藩工の誇りを以て造った一世一代の作である。附属の打刀拵も当時のもので、終戦後まで山内家に伝来したもので、茶色塗刻鞘の打刀拵も立派である。 |