商品名 | 第12回特別重要刀剣折返銘貞和五伝近景 | ||
銘 | 貞和五伝近景 | 作者 | 備前国住長船近景 |
時代 | 南北朝時代初期 | 伝来 | |
指定 | 1992/2/19 | 鑑定書 | 特別重要刀剣 |
価格 |
刃長 | 74.6㎝ | 反り | 1.4㎝ |
元幅 | 3.25㎝ | 元重 | |
先幅 | 3.1㎝ | 鋒長 | 15.2㎝ |
茎長 | 23.4㎝ | 茎反り | 極く僅か |
形状 | 鎬造、三ッ棟、身幅広く、鎬高く、鎬地を卸して重ね薄く、反り浅く、大鋒。 |
鍛
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板目肌、杢交じり、地沸つき、乱れ映り立つ。 |
刃文 | 小互の目に小丁子交じり、小足・葉入り、小沸つき、金筋かかる。 |
帽子 | 乱れ込み、焼詰め風となる。 |
彫物 | 表裏に細い腰樋を掻き流す。 |
茎 | 磨上、先切り、鑢目切り、目釘穴三、指裏茎先に「貞和五」と折返銘がある。 |
説明 | 近景は通説に長光の門といい、現存するものには鎌倉時代末期の文保から南北朝期の貞和の年紀のものまでみられ、その作風は一門の中でも景光に近いものである。両者は銘振りからも元応・元亨年紀に全く同調のものがあり、極めて近い関係にあると見られるが、近景は景光に比して、やや鍛えが肌立ち、刃中沸ずいて、帽子が横手上で直ぐに立ち上がり湾れて丸く返る三作帽子を一段と誇張した感のあるものや、先が尖るものがある点などに作風上の僅かな差異を見せている。この刀は薙刀を大磨上げにして、折返して「貞和五」と年紀の一部だけが残る薙刀直しの刀で、近景の作と伝えている。身幅が広く長大な姿は、南北朝時代の特色ある薙刀の造り込みを示し、鍛えは板目に杢が交じり、乱れ映り立ち、 |