重要刀剣 談議所西蓮

商品名 重要刀剣 談議所西蓮
談議所西蓮 作者 筑前国西蓮
時代 鎌倉時代末期~南北朝時代初期 伝来  
指定 昭和56年12月1日 鑑定書 第28回重要刀剣
価格  
刃長 81.2㎝ 反り 2.3㎝
元幅 3.1㎝ 元重  
先幅 1.9㎝ 鋒長 3.2㎝
茎長 23.5㎝ 茎反り 0.4㎝
形状 鎬造、庵棟、腰反り高く、踏張りつき、中鋒。
板目肌、総体に柾がかって流れ、肌立ちて地沸つき、淡く白けごころがある。
刃文 直刃に小足入り、小沸つき、砂流しかかり、刃縁頻りにほつれ二重刃がかり、匂口は総じてうるみごころを呈す。
帽子 沸崩れごころに掃きかけかかる。
彫物 表裏に棒樋を掻き流す。
生ぶ、先栗尻、鑢目不明、目釘穴三、佩表茎中央に大振りの五字銘がある。
説明 西蓮は筑前国談議所に仕えた刀工で、光山押形に「筑前博多談議所国吉法師西蓮」と長銘で文保元年紀の太刀を載せていることから、国吉と西蓮は同一人で、西蓮はその入道銘であることが知られる。彼は大左の祖父にあたるが、その作風は九州物の伝統的なもので、地は柾がかって流れ、白気が立ち、刃は直刃ほつれでうるみごころの匂口の弱いものである。この太刀は数少ない西蓮在銘の太刀で、生ぶ茎である点も貴重であり、地刃はその典型である。埋忠名鑑所載

第15回重要刀剣 兼國(刀)

 

商品名 第15回重要刀剣 兼國(刀)
兼國 作者 美濃国兼國
時代 室町時代応永頃 伝来
指定 1967/2/10 鑑定書 第15回重要刀剣
価格
刃長 68.0㎝ 反り 1.8㎝
元幅 3.05㎝ 元重
先幅 2.2㎝ 鋒長 4.2㎝
茎長 17.2㎝ 茎反り 僅か
形状 鎬造、庵棟、先反りつき、反り浅く、中鋒延びる。
板目肌流れごころとなり、地沸つき、白け映り立つ。
刃文 小のたれ、小互の目、尖り刃など交じり、葉入り、沸つき、匂口沈みごころとなる。
帽子 表小丸ごころ、掃きかける。裏乱れて先尖りごころに返る。
彫物
生ぶ、先栗尻、鑢目、鷹の羽、目釘穴二、指表、棟寄りに二字銘がある。
説明 室町時代における美濃物は備前に次いで多く、前時代の志津、直江のほかに関、蜂屋、赤坂、清水などにも刀工が多く、末期には、関がその中心であった。この作は直江派の兼國の作であり、同名中時代も応永は下らないものと鑑られ、出来もよい。

第2回特別重要刀剣 太刀銘 盛光

商品名 第2回特別重要刀剣 太刀銘 盛光
盛光 作者 備前国住長船盛光
時代 南北朝時代末期~室町時代初期 伝来
指定 1973/4/2 鑑定書 特別重要刀剣
価格
刃長 77.6㎝ 反り 2.0㎝
元幅 2.95㎝ 元重 0.7㎝
先幅 1.90㎝ 鋒長 3.0㎝
茎長 20.7㎝ 茎反り 僅か
形状 鎬造、庵棟、長大寸延の太刀で、反りやや高く、先反りつき、中鋒。
板目、やや肌立ち、棒映り立,
刃文 互の目に丁子乱、小乱など交り、足・葉頻りに入り、飛焼などを見せ、処々に砂流しかかり、総体に匂出来、華やかである。
帽子 表はのたれ込んで先掃きかけごころに尖り、裏は乱れ込んで尖る。
彫物 表裏に棒樋、腰に添樋を掻き、丸留。
生ぶ、棟を僅かに磨って反りつき、先刃上がり栗尻、鑢目勝手下がり、目釘穴四、目釘穴下の棟寄りに二字銘がある。
説明 盛光は室町初期の備前物、すなわち応永備前の代表的な刀工である。この太刀は長大で堂々たる太刀姿で、鍛えは板目がやや肌立って棒映りが立ち、刃文はやや腰の開いた互の目に丁子を交えた典型作で、同作中、極めて優れたものである。なお、「盛光」二字銘の作は年紀のあるものを見ないが、応永20年頃の作と思われる。

第12回特別重要刀剣折返銘貞和五伝近景

 

商品名 第12回特別重要刀剣折返銘貞和五伝近景
貞和五伝近景 作者 備前国住長船近景
時代 南北朝時代初期 伝来
指定 1992/2/19 鑑定書 特別重要刀剣
価格
刃長 74.6㎝ 反り 1.4㎝
元幅 3.25㎝ 元重
先幅 3.1㎝ 鋒長 15.2㎝
茎長 23.4㎝ 茎反り 極く僅か
形状 鎬造、三ッ棟、身幅広く、鎬高く、鎬地を卸して重ね薄く、反り浅く、大鋒。
板目肌、杢交じり、地沸つき、乱れ映り立つ。
刃文 小互の目に小丁子交じり、小足・葉入り、小沸つき、金筋かかる。
帽子 乱れ込み、焼詰め風となる。
彫物 表裏に細い腰樋を掻き流す。
磨上、先切り、鑢目切り、目釘穴三、指裏茎先に「貞和五」と折返銘がある。
説明 近景は通説に長光の門といい、現存するものには鎌倉時代末期の文保から南北朝期の貞和の年紀のものまでみられ、その作風は一門の中でも景光に近いものである。両者は銘振りからも元応・元亨年紀に全く同調のものがあり、極めて近い関係にあると見られるが、近景は景光に比して、やや鍛えが肌立ち、刃中沸ずいて、帽子が横手上で直ぐに立ち上がり湾れて丸く返る三作帽子を一段と誇張した感のあるものや、先が尖るものがある点などに作風上の僅かな差異を見せている。この刀は薙刀を大磨上げにして、折返して「貞和五」と年紀の一部だけが残る薙刀直しの刀で、近景の作と伝えている。身幅が広く長大な姿は、南北朝時代の特色ある薙刀の造り込みを示し、鍛えは板目に杢が交じり、乱れ映り立ち、

第14回重要刀剣 無銘 延寿(刀)

商品名 第14回重要刀剣 無銘 延寿(刀)
無銘 延寿 作者 延寿一門の作
時代 南北朝時代前期 伝来
指定 1966/4/20 鑑定書 第14回重要刀剣
価格
刃長 2尺3寸6分(71.5㎝) 反り 7分(2.1㎝)
元幅 1寸2厘(3.1㎝) 元重
先幅 7分2厘(2.18㎝) 鋒長 1寸2分(3.6㎝)
茎長 6寸8分(20.6㎝) 茎反り 僅か
形状 鎬造、庵棟、反りやや高く、中鋒延びる。
小板目、葉より、柾係、肌立ちこころに地班交り、鎬寄り、白ける。
刃文 細直刃、匂口しまりごころに小沸つき、僅かにほつれる。
帽子 直ぐに先大丸。
彫物 表裏棒樋に丸止め。
大磨上、先切、鑢目勝手上がり、目釘穴二、中一つ埋、無銘。
説明 この刀は大磨上無銘で延寿と伝えられる。延寿一派は鎌倉末期に山城の来から分派したものである。この刀は鋒がやや延びており、刃文は直刃にほつれごころがあり、また鍛に柾ごころがあるなどから南北朝期の延寿一門の作と鑑せられる。地刃の出来はよい。