特別重要刀剣 太刀銘 備州長「船」「住」「景」光

商品名  特別重要刀剣 太刀銘 備州長「船」「住」「景」光
備州長「船」「住」「景」光 作者 備州長船住景光
時代 鎌倉時代後期 伝来
指定 平成9年10月30日 鑑定書 第24回特別重要刀剣
価格
刃長 72.8㎝ 反り 2.8㎝
元幅 2.9㎝ 元重
先幅 1.9㎝ 鋒長 2.9㎝
茎長 19.3㎝ 茎反り 0.1㎝
形状 鎬造、庵棟、身幅尋常、元先の幅差つき、重ね頃合、腰反り高くつき、先にも反り加わり、中鋒。
板目肌つんで肌目が立ち、、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、、棒映り立つ。
刃文 中直刃基調に互の目・小互の目・角ばる刃・小湾れなど交じり、処々乱れが逆がかり、足・逆足・葉入り、匂口締りごころ、匂勝ち小沸つき、匂口明るく冴える。
帽子 横手上く少し立ち上がり、浅く湾れて小丸に短く返る。
彫物 表裏に棒樋の丸止め、その下に佩表は梵字の痕跡と草の倶利伽羅の重ね彫にし、裏は棒樋を丸止め、その下に梵字の痕跡がある。
磨上、先切り、鑢目(佩表上半)磨地・(表下半)不明・(裏の新鑢)筋違、目釘穴三、佩表茎先棟寄りにやや小振りの長銘がある。
説明 景光は長光の子で長船三代目であり、片落ち互の目を完成したことで名高い。彼の製作年紀は、鎌倉時代末期の嘉元から南北朝時代前期の建武までの三十余年に亘っている。作風は長光ほどに華やかなものは少なく、直刃仕立に互の目を交えて逆がかるものや、片落ち互の目を主調に焼いたものなど、概して長光よりも穏やかな出来口であるが、鍛えのよさに於いては、特に父を凌ぐほどのものが見られることが注目される。また長光には少ない短刀が多く現存していることも特色と言える。この太刀は、腰反り高く、先にも反りが加わって中反風となり、鋒を中鋒に結んでいるなど、磨上ながらも鎌倉時代後期の姿形が保たれており、鍛えがよく錬れてつんだ板目肌であり、肌目はしっかりと立ち、地沸が微塵に厚くついて地景の細かに入った精良な地鉄なは、景光の優れた特性が遺憾なく発揮され、棒映りも立っている。刃文は匂勝ちとなり、直刃基調に角ばる刃や逆足を交え、が詰みごころとなり、細かな地景を交えた精良な肌合いを呈し、刃文は直刃調に角ばる互の目、逆足を交え、「三作帽子」となるなど同工の特徴が顕現されている。また、彫物は相州風であり、製作当初のもではないものの美観を損なうことなく刀身によく馴染んだものとなっているが、名刀に彫を加えることや磨上げることの出来た往時の所有者やその彫物に込められた思いなど、歴史的背景にも興味を持たせてくれる一口である。銘字が朽ち込んでやや不鮮明となり、若干の加え鏨もあるが景光の銘字に相違ないものであり、 地刃共に優れた出来映えを示した景光在銘の典型作である。

神津伯鞘書あり